サル通せんぼ
サルは、畑の農作物被害のほか、人慣れが進むことによって、家屋に侵入したり、人に襲いかかるといった人的被害も発生しています。
農作物を守るために、畑を柵で囲う、追い払いグッズを使用するなど、対策が必要となります。
追い払いグッズも最近では、認可された危険性の少ない、打ち上げ花火やエアーライフルなどが出回っています。
サル通せんぼ商品の特徴
撚った糸だとサルは手を使い、糸の撚りをほぐして噛み切ります。
サル対策にテグスネットを使うようになったのは、私たちが考えました。
撚った糸の網だとサルは、手を使い、糸の撚りをほぐして噛み切っていました。
テグスのような単線の方が、歯にひっかかり噛み切りにくかったのです。
現在は、ポリエチレン繊維の単線で、耐久性もアップしました。
これにより、商品名も「丈夫なサル通せんぼ」に変更し、5年以上の耐久性アップをつながりました。
田畑や桃・柿などの果実の猿対策に、ぜひ「サル通せんぼ」はいかがでしょうか。
対策事例・実績
設置場所:愛媛県宇和島市
設置年月:平成19年9月
設置距離:160m
Before 設置前
初期設置のとき、屋根や電柱からの侵入が心配されたが、案の定そこから侵入。
After 設置後
県事務所と取組み、改良を重ね侵入を阻止する。
それ以後は、大きく荒らした後はない。
設置場所:愛媛県愛南町
設置年月:平成21年9月
設置距離:90m
Before 設置前
前年、サルの被害が多かったので設置。
After 設置後
県事務所と取組み、設置した年は、サル自体の姿も見えず被害はなかった。
花火による追い払いも実演。
設置場所:高知県土佐清水市
設置年月:平成23年7月
設置距離:60m
Before 設置前
設置の際、下部の固定をしっかりしていなかったので、そこから侵入。
網から手を入れて届く範囲の米をとって食べていた。
After 設置後
電柵の、下部を固定すると、より強固になりその後の侵入はなくなった。
行政との取り組でハード面とソフト面で協力し、秋の作物の畑に設置移動の予定。
設置場所:大分県別府市
設置年月:平成23年7月
設置距離:60m
Before 設置前
野菜を食い荒らされ、何も収穫できなかった。
After 設置後
別府市から要請を受けナス畑にデモを設置。
現地・集会所にて説明し、8月30日(約2カ月)周りのナス・柿はサルの被害はあったが柵内は被害なかった。
設置で必要なもの
設置の流れとポイント
1.2mの鉄筋を2m間隔に打ちつけます。サル通せんぼネットは、猿落君方式を利用するため高さがあり、また動きのある網の設置となるため、杭は鉄管の空洞があるものを深く刺して利用します。
50㎝くらいはしっかり打込んでください。
場合によっては強く打ち込めるようシカ用ハンマーを利用します。
鹿用ハンマーを先に被せておきます。
ハンマーの両脇の取っ手をつかみ強く下へ打ち付けます。
かなりの重量がありますので取り扱いにはご注意ください。
2本を一束にした1.8mのダンポールを鉄管に差し込みます。
ダンポールを鉄管にビニールテープでしっかりと固定します。
ダンポールにはクッション材をまいて滑りにくいように工夫します。
通せんぼネットの端をダンポールに固定します。網を上部のダンポールの二股になった部分に差し込みます。この時、網の目とロープを差し込むようにしてください。
ダンポールは2本をまとめて1本にしていますので、先の部分を拡げてロープや網を間に挟むことで簡単に固定できます。
ダンポールをまとめているのはビニールテープですが、しっかり巻いて固定していれば問題はありません。
次の網を続けて設置する時は、網の端に付いている赤い紐で固定して下さい。
一通り設置した後、張り具合のバランスを見てダンポールが傾いていないかチェックして下さい。
サル通せんぼは不安定になるように網を張るため、ポールへの固定が大切です。
以下の点を止めておけば安心です。
①ダンポールの上部を止める(網とロープが抜けないように)
②鉄管とダンポールを止める(鉄管とダンポールの擦れに注意)
③杭と網をビニタイで止める(風による吹かれ止め)
下部を止めたら、プラアンカーを打って更に地面と固定します。地面と網を固定し、隙間なく設置できれば完成です。
プラアンカーには「返し」がついています。そのため、一度固定をすると人の手ではなかなか抜くことが難しいほどしっかりと固定されます。
サル対策は万全ですが、誤ってきつく網を張りがちになってしまい、張り直しをしようとした時に抜けにくい状態になりますので、余裕を持って設置してください。
サル通せんぼ商品
サル通せんぼ
猿用の侵入防止網